【士業に訊け!司法書士・岡野慎平 】
Vol.13 動じない男?石井正樹

【士業に訊け!司法書士・岡野慎平 】


弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士など、「士業」(通称さむらい業)の面々が指南するお役立ちコラムです。

昼間は、まだ汗ばむほどなのに朝夕めっきり冷え込んできた今日この頃、みなさま風邪などひいておられませんか?変わりやすい天気の副産物なのか、広島市内では今週月曜(10月24日)に上空に寒気が入って大気の状態が不安定となり、“幸福のサイン”とされる二重の虹(ダブルレインボー)が見られました。二重の虹が幸福のサインなら、司法書士として「人々の心に三重の虹(トリプルレインボー)を架けて幸福をお届けしたい」と思う司法書士法人キャストグローバル広島事務所代表社員の司法書士、岡野慎平です。

さて、前回までは司法書士の仕事内容にまつわるお話を綴ってまいりました。今回は趣向を変えて日々の業務でわたしを支えてくれるキャストグローバル広島事務所のメンバーをご紹介します。まずは当人を応接室でインタビューしてみることに。特別編のトップバッターは昨年入社した新人司法書士の石井正樹君です。なお、インタビュー風景の写真が、つい出来心で悪事に手を染めた青年(石井)を敏腕刑事(わたし)が尋問しているような絵面に見えたら申し訳ありません!

まず自己紹介を。司法書士になろうと思ったきっかけは?

石井 福山市出身、1983年(昭和58年)8月8日生まれの39歳です。広島経済大学経済学部卒業後、広島の不動産会社に就職して2年ほど勤務したのですが、仕事に疲れて退職しました。それから福山に戻ってパチンコ店を皮切りに、日雇いや工場などの作業現場を渡り歩いていたんです。30歳を迎える頃、いつまでもブラブラしているわけにもいかないし、「何か資格でも取ろうか。どうせなら難しい資格の方がお金も儲かるだろう」くらいの気持ちでみつけたのが司法書士の資格でした。

なんと!石井君が肉体労働に励んでいたイメージは結びつかないなぁ。試験勉強はいつやっていたの?予備校とか行きましたか?

石井 現場仕事といえば瓦屋さんでも働いていましたね。司法書士試験の勉強はずっと独学です。アルバイトも続けていたので、空いた時間や休みの日に集中して勉強してました。とはいえ難易度の高い試験なので、そう簡単には合格できません。3回目の挑戦でダメだった時は、流石に心が折れてしまいました。結局2年ほど間を空けて再チャレンジし、5回目の挑戦でようやく合格できたんです。司法書士試験のついでに勉強していた宅建(宅地建物取引士資格)も取ることができました。

予備校に通って3回目の受験で合格できたわたしからすると独学で勉強してパスした石井君は大したもんです。はじめて会ったのは広島司法書士会が主催した昨年の合格祝賀会の時だったね。たしか15人の合格者がいて、わたしは新人司法書士をスカウトする目的で出席したのだけれど…。周りのみんなが賑やかに名刺交換する中、キミはぽつんと座っていた。話しかけてみたら、とても感じがいい奴だったので「ウチの事務所に来ない?」と誘った次第です。さて、本人はどんな気持ちでしたか?

石井 祝賀会の出席者に知り合いはいないし、実はおどおどしていたんです。岡野さんが声をかけてくれて「仕事は楽しいよ!」と話されるのを聞くと安心できました。迷うことなく「この会社にお世話になろう」と思いましたね。

やはりわたしの魅力、人徳だな(笑)。実際に入社してみてどうでしたか?

石井 新人司法書士として広島事務所に配属されたのは昨年7月。スタッフのみなさんが優しく接してくれ、働きやすい環境で良かったです。仕事に関しては、初めて一人で不動産売買の登記に出向いた時、緊張すると同時に「ようやく司法書士としての入り口に立てた」と感じたことをおぼえています。

司法書士になって丸1年を過ぎ、自分が試験勉強で覚えたことは、あくまで仮定の話であって実務ではあまり役に立たないことがわかりました。これから、どんどん現場で実務を経験したいですね。まだまだ分からないことや失敗することもありますが、“生涯、司法書士”を全うできるよう頑張る所存です!

最後に石井君からわたしに言いたいことがあれば、聞いておきましょう!

石井 岡野さんは学年でいえば2学年上なので自分と同世代なのに、司法書士としてのキャリアは16年目というからスゴいですよ。その背中を見ながら、一日も早く一人前になって岡野さんの片腕になれるよう精進するつもりです。引き続き、ご指導よろしくお願いします。

以上、広島事務所の期待の新星、石井正樹君のインタビューでした。わたしからすると、石井君は入社してまだ一年余りしか経ってないのが信じられないほど、事務所に溶け込んでいる気がします。本人の性格なのか?社会人経験を経て司法書士になったせいなのか?彼は何があってもテンぱったりせず、少々のことでは動じませんからね。大学を中退し、予備校を経て23歳の時に社会人経験なしで司法書士となったため、いつもバタバタしていたわたしとは大違い。同僚として安心してみていられます。おまけに年齢も2歳しか違わないのにルックスが若く見えて可愛いし…♥

代表社員・岡野慎平の立場から伝えたいのは、毎日しっかり勉強して「早く私の後継者に育って欲しい」ということ。あとは、家呑みばかりでなく、もっと外で人と酒を飲むようにして欲しい。ネオン街で人を知り、女性を知り、情報を集め、見聞を広めることが大事です。歌舞伎町、ススキノ、流川と名だたる“夜の社交場”歓楽街で浮名を流し、地域に溶け込んできたわたしの言葉は重いですよ。というわけで石井君、今夜は同行しなさい!それでは、みなさま次回も乞うご期待!

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