【士業に訊け!司法書士・岡野慎平 】
Vol.9 広島で暗躍!黄金コンビも誕生?

【士業に訊け!司法書士・岡野慎平 】


弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士など、「士業」(通称さむらい業)の面々が指南するお役立ちコラムです。

緑がまぶしく、吹き抜ける風も爽やか。1年で一番気持ちの良い季節ですね。皆さまお元気ですか?先日、久しぶりに参加した仕事仲間とのフットサルの試合中に右手を骨折してしまい、箸を持つのもつらい司法書士法人キャストグローバル広島事務所代表社員の司法書士、岡野慎平です。今回は、広島の街にも馴染め、司法書士としての本格的な活動に踏み出した頃のお話です。それにしても右手が痛い…⁉

さて縁もゆかりもなかった街“広島”に赴任して来て、歓楽街・流川で地元の人脈開拓に乗り出したことは前回お伝えしたとおり。話は前後しますが、そこに至るまでは飛び込み営業をしても門前払いばかりだったので、事務所で地道な作業をすることも多かったんですよ。ちょうど本部で上野興一社長が取ってきた全国案件があり、3人の事務所メンバーで1日200件くらいの登記申請書を朝から夜遅くまでチェックしたものです。地味で根気のいる作業ではありますが、業務上不可欠なルーティンなので苦にはなりませんでした。その作業が終わると達成感もあるので、いつも美味しい酒が飲めましたしね。

あと通勤時間に1時間半かかっていた前任地の大宮に比べ、徒歩10分で事務所に通勤できる利便性の良さもありがたかった。自分も楽だし、家族も喜んでくれたものです。恵まれた通勤事情に加え、見知らぬ地域を理解するため、活路を求めた流川にも馴染めてくると、新天地の良さばかりを感じるようになり、うまくいかなかった営業も成果が上がるようになってきました。中でも弁護士法人リーガルジャパンの代表社員・蓮見和章弁護士との交流を通じて大手不動産会社とパイプができ、業務提携できたのが大きかったですね。

切っ掛けとなったのは、なんとバスケットボールでした。大手不動産会社の場合、いくつもある拠点ごとに挨拶に回っていると、だんだん営業トークのネタも尽きてくるのですが、ある拠点で「岡野さんは何かスポーツされていましたか?」と聞かれたんです。中学時代にバスケットボールをやっていたことを伝えると、その会社の営業の方たちが「バスケットのチームを作ったのだが、試合を行うのにあと一人メンバーが足りない」とのこと。ここで名乗りを上げない手はないとばかりに大急ぎでユニフォームや用具一式を揃え、練習に参加することに。

バスケットチームに参加してその会社の方たちと仲良くなると、勢いでフットサルやレガッタのチームにも誘われ、もちろん参加することに。実は、先日の右手の負傷もこの時、始めたフットサルを40歳になった今でも続けているのが原因です。もう若くないのについ無理をしてしまいました。ともあれ、スポーツを通じて大手不動産の社員の方と信頼関係を構築したのを機に、司法書士法人としての業務提携が決まると、広島事務所の士気が高まったことは言うまでもありません。

次第に広島事務所の業務の核となる不動産登記の仕事も増え始めていき、わたしが着任して1年ぐらい経つと山口県への拠点開設を見据え、司法書士を含めた事務所のスタッフを増員することに。この時、赴任してきたのが以前、大宮支店で少しの間、一緒に仕事をした今井正人君です。彼は、わたしの3年後輩で平成21年に司法書士なった爽やかなルックスの青年でした。大手企業に勤務する奥さんの広島転勤が決まったこともあり、当人も広島への赴任を志願したようです。

今井君は、広島に赴任するまでは真面目を絵にかいたような男で、正直なところ、わたしに連れられて流川にデビューしてから一皮むけて生まれ変わったような気がします。彼とは、なぜか兄弟のようにウマが合い、遊びも仕事も息がぴったり。自分で言うのもなんですが、2人は広島の地で誕生した「黄金コンビ」でしたね。こと仕事になると、わたしが大手不動産関連を、今井君が中小不動産会社をくまなく営業することで1+1が3にも4にもなるような連携ができました。

こうして広島事務所の活動に拍車がかかってくると、今井君が着任した2年後には司法書士として白石勇仁君も加わり、周辺エリアをカバーするための組織づくりをスタート。かねてからの目標でもあった広島を中核とする山陽筋への新拠点の開設にも乗り出すことになりました。現在は、今井君が徳山支店長、白石君が岡山支店長のポストに就き、中国地方でのキャストグローバルの基盤固めを進めています。

というわけで、今回は赴任後、今日に至るまでの広島激闘編第2弾でしたが、いつの間にか入社以来、東京、札幌、埼玉と転勤してきた中で、広島暮らしが一番長くなり、昔のエピソードを思い出すと、あれこれありすぎて時系列では紹介しきれません。次回からは、いまや“第2の故郷”となった広島でわたしが体験してきた面白い出来事や、ここだけの話を交えながら、もしも⁉の時に役立つ司法書士によるワンポイントアドバイスなどもご紹介しようと考えております。乞うご期待!

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