【マダムジュンの快適手帖 】
Vol.6 春の訪れ!

【マダムジュンの快適手帖 】


ファッションモデルとしての豊富なキャリアで培った際立つセンスを生かし、カフェの経営でも手腕を発揮。美と快適な暮らしを追求するお洒落クリエイター「マダムジュン」が独自の感性で綴るフォトエッセイです。

3月に入り、様々な花が咲きはじめました。まもなく訪れる桜の季節まで、色や香りで心ときめく、たたずまいの花たちが人生を豊かにしてくれます。

私が小学生の頃、庭に咲いている花を摘んで教室の机の上に飾ると、先生がとても喜んで笑顔をみせてくれたこと。それが最初にフラワーアレンジをした記憶であり、原点といえるかも。大人になった今は日々の暮らしの中でお花を楽しんでいます。もちろん、これからもずっと一緒です。

桜の前に…愛でたい花が鮮やかな黄色が美しいミモザ。イタリアでは、3月8日の「国際女性デー」を“ミモザの日”と呼んで、男性が日ごろの感謝を込めて、この花を女性に贈ることから街中がミモザでいっぱいになるとか。私はミモザをあしらったワインセラーにバカラのワイングラスを並べて幸せな時間を満喫します。

日本の3月といえば、お彼岸。雑節(ざっせつ※特別な暦日)のひとつで、春分・秋分を中日(ちゅうにち)とし、前後各3日を合わせた7日間だそうです。ご先祖に感謝するとともに、自分自身を見つめ直す有意義な時間ですね。最近はコロナの影響で、お墓参りする人が増えたそうです。お彼岸ということで、今年はいつもと趣向を変えて「海苔巻おはぎ」を作ってみました。巻き寿司とおはぎのコラボで、材料は、巻き寿司用海苔、もち米、粒あん。パクっと一口で!

そろそろ厚手の上着を脱いで、春の装いです。重宝するのはシルクの更紗。藍色の大判で、これからの季節は日焼けの防止に、少し肌寒い時に、そしてインテリアのテーブルクロスに、と多岐に渡って出番があります。

日本の工芸品の一つ人気のある葡萄の蔓で編んだ籠も、この時期からコーディネートにお目見えします。スカーフをあしらってお出かけ。人とのコミュニケーションも大事にしなくては。

ささやかな幸せの時間が暮らしを豊かに彩るのかな。少しずつでもいいから前を向いて行きましょう。

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