【マダムジュンの快適手帖 】
Vol.10 秋のお気に入り!

【マダムジュンの快適手帖 】


ファッションモデルとしての豊富なキャリアで培った際立つセンスを生かし、カフェの経営でも手腕を発揮。美と快適な暮らしを追求するお洒落クリエイター「マダムジュン」が独自の感性で綴るフォトエッセイです。

こんにちは。まだまだ毎日暑いけれど、なんだか少しずつ日焼けよけの日傘の出番が少なくなることに気づく今日この頃。みなさん、お元気でしたか?

今年の夏は自宅にいる時間が長く、わたしはついついアイスクリームに手が伸びていましたが、胃腸さえ丈夫であれば、この暑さの中でも食欲は変わらず、何を食べても美味しく感じます。ただし、外を歩く時間が減って体力は低下しているはずなので、夏バテ防止や水分補給、栄養補給を忘れないようにしましょう。

手始めは身近にある“広島県産”秋の味覚から、というわけで、果物を買って秋のお花と一緒にアレンジをしてみました。シャインマスカット、ピオーネ、無花果、桃、スモモを並べてみると、なんとも贅沢なひととき。幸せの極みです。まずは目で楽しみ、美味しさで五感を刺激、そして美容と健康、エイジレスにつなげましょう。

ものの本によると、秋が旬の食べ物に栄養価が高いものが多いのは、動・植物自身が冬の厳しい寒さを越せるように備えているからなのだとか。そういえば、昔から「旬の食べ物は身体に良い」といわれてきましたね。夏の疲れの影響を引きずって、お疲れモードになりがちなこの季節、旬の食べ物はその時期の身体の状態に合わせた効果が期待できる栄養が豊富なものが多いので、積極的にとるのがおすすめです。

さて、9月の旬の食べ物で欠かせないものといえば果物。実りの秋と言われているのもうなずけるほど、秋には美味しい果物が沢山実ります。そうそう、果物だって美味しいだけではなく、ちゃんと栄養素としても役に立っているんですよ。そんな秋を代表する果物たちを紹介したいと思います。

●ぶどう

デラウェアなどの粒が小さいものは8月までに収穫できるものが多いのですが、巨峰のように大粒のものは9月の収穫になります。ちなみにマスカットの90%は岡山県で栽培されています。「ぶどうの王様」とも言われる巨峰は実は日本で品種改良を行なった結果作られたぶどうです。ぶどうの中にある甘味成分のほとんどはブドウ糖と果糖が、だいたい均等に含まれています。さらに酸味部分は酒石酸とリンゴ酸が、こちらもほぼ均等に含まれているそうです。栄養価は果物の中でも高い方であり、ビタミンが豊富に含まれていることでも有名ですが、食物繊維を見てみると、やや少ないのが気になるかもしれません。

●無花果(イチジク)

イチジクは花が咲かないように見えることから「無花果」と言われています。夏と秋の2回に分けて収穫されますが、どちらかと言うと秋に収穫されたものの方が美味しいとされています。果実をそのまま食べることもありますが、乾燥させたり、コンポートやワインで煮たりするのが一般的な食べ方といえるでしょう。また、パンなどに練りこまれているものも、とても美味しいですね。いちじくの果実には糖分がたっぷり含まれており、乾燥させると甘い匂いを放ちます。その甘味の元は果糖とブドウ糖にあり、食物繊維も豊富に含まれているので女性にとても人気のある果物です。タンパク質やビタミン類、カリウムやカルシウム、ペクチンといった栄養素が沢山含まれているので栄養学的にも最高といえるでしょう。

このほか、9月の果物には、夏に収穫される柑橘系のものを含め、色々な種類がありますが、まだ暑さが残る時季でもあるので「スッキリする酸味の強い果物が美味しい」と思われる人も多いかもしれませんね?これから秋本番になると、さらに沢山の果物たちが出て来ます。「美味しい〜!」「甘い〜!」「すっぱ~い!」と唱えながら、お気に入りの果物を沢山食べて元気になりましょう。

【Favorite item】

●虫除けグッズ

渓流釣りやアウトドアに精通する友人から今年の夏、とても便利なモノをいただきました。ツキノワグマに遭遇するような山の中での趣味をライフワークとする本人の手作りによるもので、10㎝ほどの黒と黄色の縞模様のボディーにきれいな光を放つ二つのビーズ玉がついた不思議な形状ですが、よく見ると何かに似ています。答えは実物大の「オニヤンマ」。羽はありませんが、実際に羽ばたいている時は透明の羽は見えませんからね。なんと、これを帽子や服に吊り下げていると蚊やハチ、アブ、ハエといった害虫が自分たちを食べる怖ろしいオニヤンマと間違えて寄ってこないんです。

わたしは、この可愛い虫除けに「オニヤンマちゃん」と命名しましたが、川べりで虫に悩まされるウォーキングの時は、ずいぶんお世話になりました。秋になってもこの子たちとドリンクを携えて「さぁー!歩く、歩く!駆け回るぞ!」。“悪い虫がつかないように”と言い聞かされた若い頃とは違う“虫除け” に守ってもらいます(笑)。

●スカーフ

お洒落を楽しむ季節、秋が近づいて来ました。緊急事態宣言もあり、なかなかファッションの買い物に出かけられませんが、お洒落への関心は失いたくないですね。わたしの場合は手持ちのアクセサリーなど、小物を見直すようにしています。

例えば、引き出しに眠っていた海外などで購入したスカーフ。それを再び、ひっぱり出してアレンジしています。食事や観劇に出かける時は、アクセントとして一枚でとても華やかになって気分が上がり、コーディネートも素敵になります。お花を持って歩くことは難しいけど、スカーフはベストフレンドです。

みなさんも家の中をぐるっと見渡して見て下さい。きっと忘れていたお気に入りのものが側にあるはずです。自分を変えることができるパワーを頂けるものは何でも貪欲に取り入れてみる…ファッションにはそんな楽しみ方もあります。

コロナに加えて記録的な大雨にも悩まされ、2021年は去年以上に大変な夏となりましたが、引き続き体調を崩さぬよう気をつけてお過ごしください。心を強く、元気で!ただ、時には心を解放するのも大事かな。

Hiroshima Personの最新情報をチェックしよう!