【マダムジュンの快適手帖 】
Vol.2 心を満たす楽しみ

【マダムジュンの快適手帖 】


ファッションモデルとしての豊富なキャリアで培った際立つセンスを生かし、カフェの経営でも手腕を発揮。美と快適な暮らしを追求するお洒落クリエイター「マダムジュン」が独自の感性で綴るフォトエッセイです。

みなさま、如何お過ごしでしょうか?

日本人は古くから“もの”や“技術”を大切にする心を養ってきました。わたしたちの生活に大切なものを慈しみながら、これからの時代を生きてみませんか。家の中をふと見渡してみると…。

江戸時代に作られた竹細工の花器がありました。今でも竹原など、全国各地で作られています。お花でちょっとおめかしして近くの小川まで抱えて行くと、自然の中で花器も喜んでいるように見えました。

砂糖がまだ貴重だった1950年代の砂糖が入った米国製の木箱。眺めるだけでワクワクして思わず「可愛い!」と叫びたくなるデザインです。砂糖の代わりにケーキをイメージしてフラワーアレンジすると、上品な華やかさが加わりました。

金継ぎを施したお皿たち。室町時代から日本人ならではの修復技術で、割れたり、欠けたりした陶磁器を漆 (うるし) で接着し、継ぎ目に金や銀、白金などの粉を蒔 (ま) いて装飾したものです。コントラストが本当に美しい!

最近はコロナの余波で、悲しいことに自ら命を絶つ人たちが増えてきました。心の傷を無かったことにするのではなく、金継ぎのように繕ったり、繋ぎ合わせてみると新しい調和が生まれて人生が豊かなものになるはず。心のケアを忘れずに!

身の回りの愛着ある品を再認識して工夫してみると温かい気持ちになるものです。この先の生活の楽しみとして、好きな花で考えてみました。

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