【カメラマンかく語りき 】
Vol.11 横山雄二監督作品の話 パート1

【カメラマンかく語りき 】


呉市在住。グラフィックデザイナーを経て家業のカメラ店を継ぎ、現在は地元におけるドローン撮影の第一人者としても幅広く活躍中のプロカメラマン石田伸二氏の楽しいコラムです

7月29日(金)より先行上映される「愚か者のブルース」は、広島を舞台にした映画作品。監督は広島だけでなく、今や全国でも名が知れた横山雄二さんだ。ラジオで言えばRCCの看板番組『平成ラヂオバラエティごぜん様さま』を取り仕切る名パーソナリティーであり、俳優業、声優業、歌手業など、マルチな才能の持ち主。

筆者も2019年末に「この度、映画撮影があるので手伝って」とのお声がけをいただいいてたのだが、その前になぜかエキストラの話も来て軽い気持ちで「あー、現場の雰囲気も知っておきたいから行きますー」って、出かけた先が、薬研堀にあったストリップの第一劇場!初めてのストリップ劇場内に恐る恐る入ると、中はスタッフで、ごった返してて、エロい雰囲気は全くしない空間でした(笑)

そこに集められてたエキストラの方々を見渡せば、老若男女の数十名。席を決められてて、小道具を持たされて、何をするかと言うと、踊り子さんを熱心に応援するおじさん役。うん!適材適所⁉ 真っ暗な舞台がパッと輝き、踊り子さん役の女優が出てきて妖艶に踊る姿を、もう全力で応援するわけですよ。しかも踊ってる女優さんは元AKB48の小原春香さん!「え、アイドルが脱ぐの?マジ??」。さぁ、脱いだか、脱がないかは映画でお確かめください。

次に出てきた踊り子さんは、個性派女優の佐々木心音さん。これまた綺麗で妖艶でエロス爆発の踊りを僕たちに見せつけます。正直「そこまで見せますか!」って感じで見せつけられるわけですから、僕らエキストラも演技とか関係なく、踊り子さんを盛り上げます!

その間に横山雄二監督はモニターを見ながら、真剣に撮影を続けていますが、カットがかかると、女優さんを労いながらもエロいトークを開始するいつもの横山さんに戻るギャップが面白いですね。第一劇場で夢のようなひと時を過ごし、「今日は楽しかったなー」と思ったけど、今度はエキストラでなく、カメラ班として撮影の段取りをしないといけないんだった…忘れてました。次号は映画での撮影について書いていきますね。

■「愚か者のブルース」広島先行上映スケジュール
7月29日(金)~8月25日(木)横川シネマ
8月26日(金)~9月22日(木)福山駅前シネマモード
9月9日(金)呉ポポロシアター
尾道・東京でも上映予定

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