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Vol.13 3月8日公開 映画『ゴールド・ボーイ』金子修介監督&星乃あんなさんが来広!

『ガメラ』、『デスノート』など、数々のヒット作を手掛けてきた金子修介監督の話題の新作映画『ゴールド・ボーイ』。この作品は総再生回数20億を誇るアジア最高峰ドラマの原作小説『坏小孩』(The Gone Child)を日本映画化したもので、狂気的な殺人犯役の岡田将生さんをはじめ、殺人犯に頭脳戦を挑む少年たちを羽村仁成さん、星乃あんなさん、前出燿志さんの3人が演じるクライムサスペンスです。3月8日からの公開に先立ち、上映試写会で広島を訪れた金子修介監督、女優の星乃あんなさんに単独インタビューを行いました。

今作の制作にあたり、監督はどのような思いを込めてメガホンをとられましたか?

金子 私はこれまで、『ガメラ』、『デスノート』といった怪獣映画やファンタジックな映画を撮影してきましたが、クライムサスペンスの経験はありませんでした。初の試みとなる『ゴールド・ボーイ』では、「今までの日本映画にはない引き付けられる作品として、驚きを世界に届けたい」という思いでメガホンをとりました。

今作の舞台に沖縄を選ばれた理由は?

金子 原作は中国の観光地にある山で起こる出来事から始まります。ただ、日本には、原作どおりのような山はないので、代わりに海の崖を舞台にしようと考えました。原作が中国の一地域で展開されていく点も考慮すると、日本の中でも特色のある地域が適していると思い、そうなるとやはり舞台は沖縄かなと。

加えて沖縄は日本の中でも戦争の爪痕が残る地域ですよね。今作は“子供と大人の戦争”をテーマにした作品でもあるので、そういった空気感も映画に織り交ぜたいという気持ちもありました。

撮影で苦労したことは?

金子 原作はかなりボリュームのある作品なんですが、プロデューサーからの依頼もあり、2時間という時間に凝縮させなければなりません。限られた時間に作品を収めることは、正直、プレッシャーでしたね。普段の撮影では、多くのシーンを撮影した後にカットする工程に入るんですが、今回は必要なシーンのみを撮影したため、カットする部分はほとんどなく、全部使っているという感じです。

現場の雰囲気はどのようなものでしたか?

金子 クランクインの前、主演の岡田将生くんから「経験の浅い子たちをリードする座長的な役割をした方がいいか?」との相談を受けました。でも、“子供と大人の戦争”でもあるので、「現場で子供たちと近い関係になる必要はない」と答えました。だから、撮影が始まった当初は緊張感が漂っていましたね。

星乃 岡田さんは、役作りや緊張感のある撮影現場にするために私たちと距離を置いてくださっていたので、撮影中はなかなかお話しすることはできませんでした。でも、クランクアップの時に、子供3人と岡田さんとで一緒にお弁当を食べながらたくさんお話しすることができて、すごく嬉しかったです。

星乃さんは映画初出演ということですが、女優を目指したきっかけは?

星乃 小さい頃からクラシックバレエを習っていて、踊りと表情のみで感情を表現することに楽しさを感じていたところ、スカウトしてもらったのがきっかけです。

今回初めて映画に出演することができましたが、オーディションの時は、もう本当にドキドキしました。「これに受からなかったら終わりかも…。このオーディションだけは本当に受かりたい!」と思っていたので、夢が叶って本当に幸せです。

撮影で大変だったことや印象的なシーンは?

星乃  オーディションの時には、作品の内容が分からないまま演じたので、「監督のイメージに合う演技ができているか?」、「私の演技はキャラクターの心情に合っているのか?」といつも不安になっていました。

金子 今回は、監督の意見を押し付けるのではなく、リハーサル映像を本人たちに見せ、自分で考えて想像力を刺激するようにしました。

かつて、『学校の怪談』を撮影した時には、「子供の日常生活はどうなっているのか?」、「家族構成は?」、「先生を尊敬している?」などと子供たちに質問しながらの演出でしたが、今回は一切関知しませんでした。また、時間の制約から、脚本の制作段階で役柄に関する説明的な部分を削ぎ落としていたので、脚本には感情を表現する言葉しか残っていませんでした。だから、星野さんは、自身が演じる夏月の身に起こる出来事や、周辺人物との関係性を自分で想像して補完しなければならなかったんですが、上手く演じてくれたと思います。

星乃 自分で想像力を膨らませて、役柄や登場人物の関係性を理解した上で演技をすることは大変でした。夏月はセリフが少なめだったので、表情だけで夏月の抱く感情を理解してもらえるように演じることが特に難しかったですね。あと、私は今回初めてアクションシーンに挑戦したんですが、「客観的に見て、痛そうに見えるかな」と考えながら演じたことが、一番印象に残っています。

金子 星乃さんについては、セリフよりもアクションが心配だったんですが、飲み込みが早かったです。クラシックバレエの経験がアドバンテージになったと思いますよ。

『ゴールド・ボーイ』の題字を手掛けられた書家の金澤翔子さんは、作品を「愛」と表現されました。お二人が感じるこの作品の愛とは?

金子 夏月の愛ですね。夏月の愛はサスペンス構成の中で部分的なものだとは思いますが、金澤さんは、そこに愛を感じられたのだと思います。

星乃 登場人物には、愛があるからゆえの行動が多かったように感じます。金澤さんは、登場人物の真っすぐな愛や歪んだ愛を受け取ってくれたのかなと思います。

作品を通じて伝えたいメッセージは?

金子 40年間監督をやっていますが、何が起こるか分からない時代になり、自分自身もこの先どうなるか分からないという思いが渦巻く中で、ハラハラドキドキしながら作品を作り上げました。皆さんにもそのハラハラ感が伝わると嬉しいです。

星乃 『ゴールド・ボーイ』はハラハラドキドキなサスペンス映画で、登場人物の愛や正義、欲という人間性の部分が出ている映画だと思うので、それぞれの心情を読み取りながら何度でも観て楽しんでいただきたいです。

※金子修介さんが監督、星乃あんなさんが出演する『ゴールド・ボーイ』は、3月8日より全国劇場にて公開中!

プロフィール

金子修介(かねこしゅうすけ)
1955年東京都生まれ。映画監督。

星乃あんな(ほしのあんな)
2009年千葉県生まれ。女子中学生雑誌 No.1「nicola(ニコラ)」専属モデル、女優。

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