最近のテレビ番組を見てて思うのは、俳優や芸能人に混ざって「YouTuber」と言う職業の人がたくさんテレビ番組に出演していること。その逆で、これまでは一般の方が主だった動画領域に「エガちゃん」「カジサック」「川口春奈」など、プロ芸能人が参戦したと思えば、あっと言う間に100万人チャンネル登録を達成したりしてネット映像コンテンツ業界は、まさに戦国時代だと思う。
子供が将来なりたい職業ランキングにも上位に「YouTuber」と言うくらいに、自分中心に楽しい事をやってお金が儲かるって夢のような話だよね。コツコツと小さなことから仕事をして年功序列で立場が上になって、生活も少しずつ良くなるって言うのがこれまでの仕組みだったけど、一部の売れっ子YouTuberみたいに「フェラーリを買いました」「マンションを現金購入しました」と、何十年も1つの会社に勤め上げてもらう退職金の総額も、売れっ子YouTuberの年収には敵わない恐ろしい時代だとも言えます。
今年はYouTubeを始めた方が増えたと聞いた。コロナの影響でステイホームのために自宅待機で外にも行けないから暇だったと言う理由が多いらしい。スマホで簡単に撮ってアップロードしたら、その日からあなたも憧れのYouTuber!「チャンネル登録も友達や家族やSNSで周知したらすぐに増えるだろう」なんて甘い考えでいたら数ヶ月経っても一桁台なんてザラにあるのが現実。
日本だけの総チャンネル数についてはデータがないので、ちょっと調べてみたら2018年のデータによるとチャンネル登録者数10人以上のチャンネルは日本のみで62万チャンネル。2020年の現在では、もっとチャンネル数は増えてるし、これが世界規模で考えると小規模チャンネルが無数にあるというのが推測できて、そこから自分のチャンネルに登録してもらう事がいかに難しいのかがわかる。
名前が全く売れていないド素人のスマホで撮ったような簡単動画では箸にも棒にもかからないけど、天地がひっくり返るような奇跡が起こり、ジャスティン・ビーバーやレディ・ガガに「オー!コノドウガイイネ!シェアシマショウ」なんてなれば「ピコ太郎」みたいに一夜にして世界的に有名になれるけど、そんな事はまず無いと思う。
機材にもちゃんとこだわって一眼レフに単焦点レンズでボケ感を駆使し、画角アングルや音声もちゃんと外付けマイク収録して、さらに動画編集もキッチリカッコよくしないと見てもらえないくらいにクオリティー全体的に上がってきているんだよ。プロデューサー、ディレクター、カメラマン、動画編集、営業と映像制作会社のようなことを、全部1人でやった上で「面白く映像クオリティーが高いもの」(※ここ重要)を毎日もしくは週に2本くらい定期的にアップロードして、その積み重ねでファンを獲得していく。
収益がもらえる権利の基準は“チャンネル登録1000人・総再生時間4000時間”となって、これまでよりさらにハードルが上がった。YouTube側も「クオリティーが高く公益性があり、優良な映像には収益を出しますよ」って言うことで、つまらなくてエロい感じで釣るようなダメ動画は排除すると言うこと。想像しただけで「うげーッ!無理っ!」ってなりますよね。
最後に宣伝を1つ。カメラマン石田もYouTubeチャンネルを2つ運営してますが、どちらも1000人には達成しておりません!?(笑)。
1つはいしだカメラ店の仕事用チャンネル「ISHIDA CAMERA」
https://www.youtube.com/channel/UClML_8QQnWkwrknv2toFsig?view_as=subscriber
もう1つは僕の趣味チャンネル「CAMERAMANイッシーの動画」
https://www.youtube.com/channel/UCAyu7FtbhoJxPsatKNj34gw
全ての職業と簡単に比較はできませんが、「誰でも簡単に稼げる」と言えるほど楽な商売ではなさそうですね。どんな仕事でも「それを仕事にするなら死ぬ勢いでやり切る覚悟」が必要だと思う。