【渓流を訪ねて 】
Vol.1 渓流と釣りの魅力

【渓流を訪ねて 】


渓流釣り、海釣り、キャンプ、軽登山など、自然の中での「遊びの達人」がアウトドアの楽しみ方を指南します!

広島市内から車で一時間も走れば、アマゴやゴギ(※イワナの亜種)の棲む渓流に着く。広島県は4河川、13漁協もの区域で渓流釣りが楽しめる。また足を延ばせば隣県の河川も近く非常に恵まれている。渓流釣りの釣法も多種あるが、私は昆虫に似せた毛鉤を使ったフライフィッシングをシーズン中楽しんでいる。

渓流の魅力は、自然豊かで広葉樹林に囲まれた澄みきった綺麗な空気の中、底まで見えるぐらいの透明度の高い川で、誰にも邪魔されず一日リフレッシュ出来ることである。また流れがあり、足場も不安定な川を遡行するので足腰の鍛錬にもなり、心地よい疲労感も得られて適度な運動にもなる。

渓流でのフライフィッシングの魅力はさらに奥深い。釣行日を決めたらまず毛鉤(以降、フライ)をデスクで作るところから始める。その時期に川辺で飛んでいる昆虫を想像して夜な夜なフライを何本も巻く。渓魚が食いつく姿をイメージしながら一杯やりながら…(笑)。既に準備段階から釣りは始まっている。目的の川までのドライブもまた楽しい。気分が上がる音楽をかけ、カーナビも使うが国土地理院発行の地形図にも目を凝らし、小さな沢でも見つけたら寄り道をすることも多い。

目的地に到着するとすぐに着替える。理由は早く釣りたいから。ウェーダーにウェーディングシューズ、濡れないための胸元まである寸胴のソックスのようなもの、シューズの裏はフェルト地で遡行の際に滑りにくくなっている。あとはフライがたんまり入っているフライボックスなどをフィッシングベストに。そうそう、おむすびやお茶も大事!大事!。もちろんロッドも忘れてはいけない。

川まで降りると「どんな虫が飛んでいるのか?」「魚は今なにを食べているのか?」と川面や岩、草木にとまる虫も観察して、フライボックスから「これだろう!」という1本をラインに結ぶ。さあ、これからが本番だ。魚が定位していそうなポイントを探す。虫も飛んで渓魚が、それを水面で捕食しているのが目視できた時はチャンスである!つまり、虫も魚も活性化しているということ。

「あの辺りに居そうだ!」まずはリールからフライラインを手で引っ張り出し、さらにロッドを空中で振りながら目標に届くまでのラインを出していき、ロッドにフライラインを載せる感じでラインを運ぶ、要するにラインの重さでロッドを曲げる。これが俗にいうフライキャスティングである。街中の公園などでロッドを振る練習している風景を見たこともあるのでは?難しそうだが、1時間も練習すれば釣れる程度までにはなる。

渓魚は上流から流れてくる虫を捕食しているので、たいていが上流を向いて流れに逆らって泳いでいる。そこで後ろから盗っ人のように、音を立てることなくロッドの振れる位置まで移動してキャスト。渓魚がいると思われるその先の流れにフライをふわりと落としてやる。キャスティングの最中で水面をフライラインで叩くものならば、すぐに魚は散ってしまうので数時間は釣れない。渓流魚は繊細でとても敏感なのだ。ここからがフライフィッシングの醍醐味!…

とここまで頑張って綴ってきましたが、慣れぬ執筆に加え、今の自分はコロナ禍での仕事の調整もあって釣りに行けず、まさに生殺し状態。想像より実釣に勝るものなし!いざ渓流へGO!!次回は「フライフィッシングの醍醐味について?」です。

Hiroshima Personの最新情報をチェックしよう!