【STYLISH WOMAN 】
Vol.1 ウォーキングスタイリスト 高市のりこさん
「広島の女性を綺麗、健康にしたい!」

【STYLISH WOMAN 】


仕事、趣味、ライフスタイル…自分の経験やスキルを武器に夢や目標に向かって、スタイリッシュに羽ばたく広島の女性をインタビューします。

173㎝の長身と「クールビューティー」という形容詞がぴったりの端正な顔立ち。華やかな雰囲気を醸し出すのが、「高市のりこウォーキングスクール」を主宰するウォーキングスタイリストの高市のりこさんです。ウォーキングや立ち振る舞いの指導を通じて心身ともに美しい広島の女性を増やそうと日々奮闘する彼女の活動についておたずねします。

高市さんは広島のご出身ですか?まずは今日に至るまでの足跡からお聞かせください。

出身は安芸区船越町です。県立熊野高等学校を卒業後、マツダに就職して騒音や振動の実験などを行う研究所に配属されました。そこで3年間勤務したのですが、新しいことに挑戦したくなり、進む道に選んだのがファッションモデルです。履歴書を抱えてモデル事務所を探すことからスタートしました。

マツダの研究所に就職されていたとは意外でした。ファッションモデルは、まさにイメージ通りです。

右も左もわからない世界でしたが、ご縁をいただいて広島のモデル・タレント事務所「ウェルストンプロモーション」に所属することに。それからモデルとして必要な基礎を身に付け、20代の間はモデルの仕事に専念していました。デパートの販促関連などにいろいろ起用していただきましたが、身長の高さを買われて婦人服ブランドのファッションショーの仕事が多かったですね。ただ、30代半ばに宅建(宅地建物取引士)の資格を取得したのを機にモデルを辞めて不動産会社に就職したんですよ。

モデルの世界から不動産業界へ?またもや意外な転身です!

以後、市内の不動産会社や美術画廊に勤めていましたが、ある日、ダイエットウォークの第一人者として注目されていたデューク更家氏が広島でレッスンを行うという情報を耳にしました。この頃、モデル時代からお付き合いのある会社の依頼でウォーキングを指導することもあったのですが、私の場合はあくまで我流です。全国区の知名度を持つウォーキングのプロから正しい技術や指導法を学べる、またとない機会なので師事したいと思い、ご本人を訪ねてみました。

まさに思い立ったが吉日。現在の仕事への第1歩を踏み出したわけですね。

とにかく勉強したい一心で、デューク更家氏のレッスンには広島だけなく、東京にもよく足を運んだものです。ウォーキングのプロとして必要な知識や技術が修得できた手応えを感じたところで地元での指導に本腰を入れるべく、独立に踏み切りました。そして2004年8月には念願だった「高市のりこウォーキングスクール」を開講。生徒さんをはじめ、お世話になったみなさまのおかげで今に至る次第です。

さて、高市さんのスクールでご指導される内容は?

“歪みを直してまっすぐ立つ” ことから“美しく颯爽と歩く”までの正しい姿勢と正しい歩き方を身に付ける「ベーシックウォーク」、筋力アップやカロリー消費の促進によりシェィプされたボディを作る「ダイエットウォーク」、パンプスを履いてエレガントな身のこなしを身に付ける「エレガントウォーク」を基本メニューとするウォーキングの指導を主体に、女性らしい立ち方、写真の撮られ方、バッグの持ち方、座り方など、美しく見せるアドバイスなども行っています。

生徒さんはどんな人が来られますか?

「美しく、スタイリッシュに歩く!綺麗、健康になるキレイウォーク」をテーマにしているスクールは女性専用なので、生徒さんはOLの方からミス、ミセスの各種コンテストを目指される方まで様々です。年齢層も幅広く、母娘で来られる方や70歳のご婦人もいらっしゃいますよ。一方、スクール以外では、企業の社員研修やセミナー、イベントを通じて男性にもウォーキングや正しい姿勢の指導、洋服の着こなしのアドバイスなどを行っています。

スクールのみならず、活躍の場も広いようですが、記憶に残る仕事はありますか?

花王さんの健康食品のPRはじめ、企業・団体の販促やフェアなどのステージイベントでウォーキングを披露するのは楽しいですね。中でも富士薬品さんのイベントで「さいたまスーパーアリーナ」のステージに立てた時は感激しました。会場のお客さんの反応も直に伝わってくるので緊張感もありますが、私の普段の活動の発表の場としてやり甲斐を感じます。

なるほど。ところで高市さんが指導する上で心掛けておられることは?

どちらかというと私は人を「褒めて伸ばす」方針です。スクールに来られる方はプロを目指す人ばかりではないので、短所を指摘するよりも長所を見つけて褒めてあげることで各自の成果につながれば良いと考えています。背が高くて威圧感があるのか?新しく入られた生徒さんには私が厳しいタイプに見えるようで、「先生が最初は恐かったけれど、お話をしたらすごく優しかった」とよく言われます(笑)。笑顔で優しく指導にあたらないと!

生徒さんとのコミュニケーションも万全ですね。

スクールは毎週火曜、木曜、土曜の開催で、毎回5~6人を指導しますが、運動不足の解消にジム感覚で通われる生徒さんもいるので、基本メニューの合間に筋トレを採り入れたり、工夫を凝らしています。みんなにスクールを楽しんでもらえるのが私にとって最高の喜びです。新型コロナの感染拡大により、3月~6月まで休校を余儀なくされましたが、スクールを再開した時に生徒さんから「久々に会えた先生をこのまま我が家に連れて帰りたい」と言われ、嬉しいやら恥ずかしいやら…。

多忙な日々を過ごされる中、プライベートのご趣味は?

身体を動かすことでは、スポーツジムに通ってバレエを楽しんでいます。思い入れのある趣味として長く続けているのは俳句ですね。10年くらい前から興味をもち、現在は「創生俳句会」に所属する同人“大野のりこ”として俳句を嗜んでいます。広島平和祈念俳句大会で中国新聞社賞をいただいたこともあるんですよ。その時の句は「その刻もゐたやうな三毛原爆忌」。四季折々の自然の輝きや日本語の美しさを再認識して自分の感性を磨くためにも生涯続けていきたいと思っています。

最後に今後の抱負をお聞かせください。

子供の頃からずっと“夢見る夢子さん”のようにのんびり構えてきたので、小さな夢から実現できれば幸いです。まずは、人に教えながら自分も学ぶことができる今の仕事を天職と信じて身体の動く限り、続けていきたいですね。街中ですれちがった時に思わず、誰もが振り返ってしまうような颯爽として美しい広島の女性を増やすためにも、引き続き私にしかできない愛があふれるウォーキング指導に精進します!

●プロフィール

●髙市のりこ ~Noriko Takaichi~

ウォーキングスタイリスト
トータルビューティーアドバイザー
髙市のりこウォーキングスクール主宰

20代よりモデルとして、セリーヌ、ディオールなどのファッションショーで活躍。デューク更家氏に師事。独立後、髙市のりこウォーキングスクール設立。イベント、研修、講演などでウォーキングスタイリストとして活動中。

高市のりこウォーキングスクール

〒730-0029 広島県広島市中区三川町7-19-2F

TEL 082-247-5875

ホームページ http://noriko-walk.jp/

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