【士業に訊け!弁護士・蓮見和章 】
Vol.1 マラソンへの情熱

【士業に訊け!弁護士・蓮見和章 】


弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士など、「士業」(通称さむらい業)の面々が指南するお役立ちコラムです。

みなさん初めまして!私、蓮見和章は、埼玉生まれの埼玉育ちですが、弁護士になるための研修である司法修習で広島に赴任することになりました。それまで広島とはまったく縁がなかったけれど、海があり、山もあるコンパクトな街と美味しい食べ物、そしていつも温かい広島の方々に魅了され、気づけばもう17年広島に居ついています。広島で出会った妻と子供3人の影響で、今では広島弁も自然に出ちゃうようになりました。

趣味はスポーツ全般(観戦するのも、自分で行うもの大好きです)と美味しいものを食べ歩くこと(嫌いな食べ物は一切ありません、お酒ももちろん飲みます!)。ということで、そのどちらかの欲求が強くなると体のシルエットに変化がでます。もちろん広島に来てからも体重の増減は激しく、「趣味ダイエット、特技リバウンド」を自称しております。今は、来年3月に東京マラソンに出走する予定があるため、「趣味ダイエット」のタイミングということになります。そこで、今回はマラソンに関する話をさせていただきたいと思います。

私は、これまでフルマラソンに5回ほど出場したことがあります。きっかけは、弁護士になった直後、私の広島の司法修習時代の友人が那覇に就職し、その友人から「一緒に“NAHAマラソン”というマラソン大会に出場しないか」と誘われたことでした。最初は、単に「沖縄に行きたいな」という理由と、「マラソン後に飲む泡盛は格別だろうなあ」という軽い気持ちで参加したのですが、完走したらすっかりマラソンが好きになっていました。※すみません!写真はトライアスロンに参加した時のものです。

マラソンしている最中は、「なんでこんなに走っているんだろう?」、「自分は何を目指しているのか?」という気持ちでしたし、過剰な負担から次の日はまともに歩くこともできませんでした。しかし、NAHAマラソンでは、沿道から地元の人が途切れることなく補食やエイサーなどで鼓舞してくれ、どんな人でも、どんなタイムでも、たとえ歩いてしまっていても、声の限りに応援してくれました。この声援に後押しされて初めて完走した時の達成感は、大げさではなく私にとって司法試験に合格した時以上のものだったんです。弁護士の仕事では、人生に思い悩んだり、人から責められ、精神的に疲弊してしまった依頼者に接することが多くあります。そんな時、このような声援のように「少しでも勇気がでる、前に進もうと思える声掛けができる、そんな弁護士になりたいな」と思えた初マラソンでした。

この経験から、毎年1月に広島で開かれる都道府県対抗駅伝では欠かさず路上に出て、声を張り上げて応援するようになりました。そこで広島に埼玉県人会があることを知り、埼玉県チームを県人会の一員としてとして応援するようになりました。実は、先日行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した小山直城選手は、埼玉出身で、何度も広島の街を埼玉県チームとして駆け抜けてくれた選手なんです。テレビで観戦しながら、「あの時のあのランナーが!」と嬉しく思う気持ちをもてたのも、広島修習で一緒だった友人のおかげです。人生って本当にどこでどう繋がるかわかりませんね。

もしかしたら、私が書かせていただいた原稿がきっかけで、読んでいただいている皆様とまた素晴らしいご縁がつながるかも…そんな楽しみを持ちながら、これから趣味やプライベートなことから、話題のニュースにおける法律解説まで、ジャンルを限定せず、私らしく、弁護士らしく綴っていくことができればと思っています。よかったお付き合いいただけると嬉しいです。よろしくお願いいたします。

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