ROCKumentary2022

こんち、これまた、ご機嫌いかが?流川の「レコードバー野中サンハウス」店主でございます。2018年冬に開店した「野中サンハウス」では、「アナログ・モノラル・ローファイ」を合言葉に、日々様々な音楽をお楽しみいただいております。2022年夏、極上のロック・ドキュメンタリー映画が、なんと3本連続上映。人呼んで「ROCKumentary2022」であります。劇場は、おそらくサロンシネマだが、時期未定、早く見てえ。

さて、その3本のご紹介。まずは、左端、「リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス」。続いて、右側の赤い「スージーQ」。さらに真ん中の「ローレル・キャニオン 夢のウェスト・コースト・ロック」。では、順番に。

リンダ・ロンシュタット、1946年アリゾナ州生まれ、現在75歳ご存命だが、引退されているようだ。1969年、ソロ・デビュー。1972年、3枚目のアルバム「Linda Ronstadt」を録音するために、友人ジャクソン・ブラウンが集めたメンバーは、ドン・ヘンリー、グレン・フライ、バーニー・レドン、ランディ・マイズナー。リンダのサポート後、独立して「イーグルス」になったのだからオモシロイ。リンダは、翌年1974年のシングル「悪いあなた」で全米1位、でトップスターの仲間入り。さて、このレコードは、1980年のアルバム「Mad Love」からのシングルカット、邦題は「お願いだから」、原題は「How Do I Make You」、歯切れのよいロック・ナンバー、全米10位。名ドラマー、ラス・カンケルが珍しく叩きまくっておる。

スージー・クアトロ、1950年デトロイト生まれ、71歳、なんと現役、ツアー中、今も小さい体ででっかいベースを弾きながらシャウトしている。1971年イギリスに渡り、フォーク調の曲でデビューするも、さほど売れず、1973年、ハードロック調にイメチェン、それが「Can The Can」、イギリス、ヨーロッパ、オーストラリアで1位の大ヒット。ジャケット写真をご覧頂くと分かりますが、凄く可愛い。皮のジャンプスーツの前ファスナーを少し下げて、しかもベース弾きながら、高音でシャウト。そりゃあ、売れます。まさに女性ロッカーの草分け!

LAのウェスト・コースト・ロックの聖地「ローレル・キャニオン」。錚々たるミュージシャンが出てくるらしいが、ワシ、ジョニ・ミッチェルが大好物。さて、ジョニ・ミッチェル、1943年カナダ生まれ。現在78歳、難病と闘っている。少し体調が良くなったニュースを聞いて、ウレシイ。1968年レコードデビュー。1974年、超名盤「コート・アンド・スパーク」発表。1976年、ザ・バンドのラスト・コンサート「ラスト・ワルツ」に出演。そして1980年、ライブ・アルバム「シャドウズ・アンド・ライト」発表。この写真、CDではなくDVDであります。なぜならこの作品、映像で見たほうが値打ちあり。ギターは、パット・メセニー、ベースは当時恋人だったジャコ・パストリアス。上手い人たちって、本当に凄い。必見は、今は亡きジャコ・パストリアスのベースソロ!一家に1枚の名DVD、これほんま。ブルーレイは出ないのかしらん。

ジョニ・ミッチェル、実は画伯でもあります。自身のアルバム・ジャケットも随分描いていますが、お友達のお手伝いもします。そのLPは、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング、略してCSN&Yのベスト・アルバム、1974年の「ソー・ファー」。どんなお友達かと言うと、当時、デヴィッド・クロスビーと恋仲だったそうで、さすが恋多き女性。アルバム・ジャケットの右下を良く見ると、「Joni Mitchell」の署名あり。ジョニの絵画として、壁に貼るのも良し。もちろん、レコードの内容も良し。

今回は、映画「ROCKumentary2022」3本連続公開記念として、3人の女性のお話を致しました。さて、そんなこんなレコードが、そこそこある「レコードバー野中サンハウス」へ、ぜひおはこびください。月に一度ほど、RCCラジオの人気番組「バリシャキNOW」にお呼びいただき、蓄音機で2枚回しています。次回は、6月13日月曜日に出演する予定です。また、第4水曜日には、FMちゅーピー「イブニング・ストリーム」にて、レコードを数曲回します。さらに、タウン情報ひろしまでは、「レコード女子のススメ」というコラムを書いております。毎回、レコードプレゼントがございますので、是非!

さて本日はここまで。今日も明日も名盤聴こう!それでは、みなさん、ごきげんよう。

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