初夏に着たい、ジャケット3選

コロナ禍におけるテレワークの需要からなのか、どうかはわかりませんが、業界的にジャケットの売れ行きが好調と言われています。以前に比べてスーツスタイルの自由度があがったおかげで、街を歩くビジネスパーソンのスタイルも変化してきています。一口で言うとカジュアル化としてきたということなんですが、いわゆるイメージのスーツスタイルだけではなく全体的に縛りというものが少なくなり、皆さんがファッションを楽しんでいるという感じがあります。

その流れを受けて、今、注目されているのがジャケットです。カッチリめの紺ブレに始まり、オンオフ問わず着ることが出来るような柔らかいイメージのジャケットまで、これからの梅雨から夏にかけて着たいジャケットをいくつかピックアップしましたので、ご紹介いたします。

●「紺ブレ」

一つ目は言わずと知れた紺ブレです。アイビールックに象徴される紺ブレは、1980年台のブーム以降も継続的に着られており、いまや押しも押されぬ定番アイテムと言えます。

そもそもアイビールックとは、1954年にアメリカのハーバード大学・イェール大学・プリンストン大学・コロンビア大学・ペンシルベニア大学・ブラウン大学・ダートマス大学・コーネル大学の8大学のフットボール連盟である「アイビーリーグ」が結成され、彼等が好んで着ていたファッションを国際衣服デザイナーが“アイビールック”と名づけたのが始まりといわれています。アイビーという言葉の語源は、校舎の壁に茂っている蔦(アイビー)が大学のシンボルであったことから名づけられました。

厳密にいうと本来のアイビールックとは微妙に異なりますが、紺ブレはいわゆるアメリカントラッドに分類されます。ビジネスライクでありながら、適度なスポーティーさも兼ね備えていて、知的にも見えるので、今、あえて見直されているアイテムでもあります。素材感の近いグレーのパンツや、グレンチェック柄のパンツと合わせても素敵です。

●「上品さと素材感が決め手、シルクウールのグレンチェック」

次にグレンチェック柄のジャケットです。写真はシルク混ウールで、緑の線が入るタイプの素材です。細かいメーカーは置いておくとして、薄い色のグレンチェック柄はジャケットとして、かなりカバーできる幅が広いのが特徴です。混やグレーのパンツと合わせても良いですし、デニムでドレスダウンさせて着ても面白いかもしれません。

色々な生地メーカーから多様な種類のものが売りに出されてはいますが、これからの時期なら、どちらかというとクラシカルな柄なので、麻や綿といったカジュアルテイストの素材よりは、シルクやウールを基調としたシワの入りにくいものが良いかもしれません。

●「麻の素材感を活かしたホップサック生地」

3つめはホップサックに代表されるカジュアル感のある素材です。写真の素材はウールと麻で混紡された生地です。麻の良いところは、適度なシワ感によりパリッと見えすぎないところです。ウール中心の素材だと、シワがよらず綺麗ではあるのですが、シワ感を出してカジュアルっぽく着たい時に素材が上品すぎるというか、堅く見えてしまうという側面もあります。

個人的には、麻100%だと、シワシワになりすぎてちょっと使い難しかったりするのですが、ウールと麻が約半分ずつ使われているような素材は、どちらにも寄せることができるので重宝します。

着方としては同じく素材感のあるパンツを合わせることが多いのですが、白の綿パンとか合わせるのは面白いかもしれません。デニムなどと合わせても良いですし、タイアップするならニットタイなどはこれからの季節にぴったりと言えます。

●「まとめ」

この他には、昨今ですと、ポリエステル100%の作業着っぽく着れるジャケットとかもあったりします。芯地が使われていないので、パリッと感はあまりありませんが普段のワーキングウェアを兼ねて着るなら良いかもしれません。ジャケット一つとってみても、素材の違いやシルエットの違いなどさまざまです。シチュエーションに合わせて楽しんでみてくださいね。

Hiroshima Personの最新情報をチェックしよう!