広島で6番目にイケメンな税理士、岡崎です。皆さんは「SDGs(エスディージーズ)」という言葉をご存知ですか?新しいバンド名ではないですよ。SDGsとはSustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。2015年9月の国連サミットで採択された2030年までの15年間で達成すべき17の大きな目標とそれらを達成するための169のターゲットです。この言葉を聞いたことがない方に簡単にご説明すると、「国連なんて大きな話は自分には関係ないや」という方も多いのですが、そんな遠い世界の話ではないのです。
このようなバッジをスーツの襟につけている人や、CMでこのロゴを見かけることが増えてきていませんか?いつも利用している身近な銀行や、あなたが乗っている自動車を作っているあの企業、すぐに思い浮かべることができるような企業でSDGsに取り組んでいない企業はいないといってもいいくらいです。
また、一部の大企業だけではなくて、中小企業にもその流れは波及しています。簡単に説明できる内容ではありませんが、あえて一言でいうとすると、「経済」「社会」「環境」のバランスをとりつつ開発を進めていく、ということでおおむね間違いないと思います。難しく考える必要はなく、例えばプラスチック製ストローを紙製のものに変えるとか、買い物袋を有料にするとか、女性や高齢者が働きやすい労働環境を整えるとか、思い返せばこの頃身の回りで起きているあれやこれや…、これらは「目先の経済発展を追求するだけでは継続的に発展していくことができない」と気付いた人たちが動き始めた証です。特に広島県では、『未来につなげるSDGsとビジネス~広島における企業の取組現場から~』と題して、SDGsに取り組む企業を紹介する取り組みを行っています。内容としては、広島県内でSDGsに取り組んでいる企業を学生が中心となったチームが取材し、その取材内容をまとめたものを紙媒体のセレクトブックとして発行するというもので、毎年、国際会議場で開催されている『国際平和のための世界経済人会議』においても紹介されています。
さて、税理士である自分が税金の話ではなくて、なぜSDGsについて述べているかですが、前述の通り、SDGsは遠い世界の話ではなく、どこかの誰かがやるものでもなくて自分含む、すべての人が取り組んでいくべきものと考えたときに、「税理士である自分が出来得るSDGsとは?」ということを考えました。
日本の企業のほとんどは中小企業であり、ほぼすべての企業が経理や税金計算という企業継続のために必要な作業を税理士に依頼しています。であるならば、極端な話ですが、日本中のすべての税理士がSDGsに取り組む企業以外の顧問契約は請け負わないこととすると、必然的にすべての企業はSDGsに取り組むことになるのではないか、という考えに至り、いまはまだそんな税理士はいないかもしれないけれど、とりあえず、自分だけでも始めてみようと思いました。
新しく顧問契約をさせていただく場面や既存のクライアント様との面談時にSDGsの取り組みについて一緒に考えさせてもらったり、取り組みとそこに込められた思いをヒアリングさせてもらったりすることを第一義として、さらにその内容を広く社会全体に知ってもらうためにホームページでご紹介させていただくという取り組みを行っています。自薦他薦は問いませんので「身近にこんな取り組みをしている企業があるよ」という方がいらっしゃれば、ぜひご紹介ください。その取り組みをさらに深掘りして社会に広く認知してもらうためのお手伝いをさせてください。また、「興味はあるけど何をしたらいいかわからない」という方からのご連絡もお待ちしています。できることは必ずあります。一緒に考えていきましょう。