「人形師のつぶやき」1点モノのカスタムヘッドを制作

初めまして。クリエイターネーム“クルクルネコ”こと石川 博と申します。

昭和中盤世代の男子ならおそらく子供の頃プラモデルにハマったことがあるでしょう。自動車・飛行機、戦車・戦艦等のミリタリーもの。小学生3年生の頃、私はつたない技術により接着剤で手もプラモデル部品もぐちゃぐちゃになったことが数え切れないほどあります。

残念ながら当時は高価で買えなかった見本の完成品プラモデルは近所の小さな模型店に飾られていました。そこの店主が何歳だったのか?子供にはわかりませんが、なかなか変わった人でした。当時のお小遣いでは300円から500円で買える範囲がせいいっぱいで1800円するプラモなんかは高嶺の花を超えていましたね。

小学生高学年になると完成品を空き地でジオラマ風にして遊んでいましたが、Aくんという同級生は戦車に自分なりに手を加えて、砲身に布を巻いたりしてグレードアップさせていました。その発想と技術力が、それはもううらやましかった。その頃からだと思いますが、既成品に自分なりのアレンジを加えて1点モノにしていくことが至高の遊びだと感じ始めました。

このことが起点になって現在、美しい女性をモチーフにしたドール(人形)の“カスタムヘッド”の制作活動をしております。百聞は一見に如かず、作品をご覧ください。

制作イメージは「活発な学生風」で、まず自分なりの完成イメージをもちます。眼ははっきりと口は少し微笑み程度にし、髪はショート、このことを念頭に置いて。素材はソフトビニール製のオビツ製作所27サイズ植毛ヘッドナチュラル肌/髪色レッドブラウンを使用し、彩色画材はリキテックス製水彩絵の具を極細面相筆でフェイスを描いていきます。ヘッドが完成すれば、約1/6既製品ボディに衣装を選び、取り付け完成です。

機会があれば、現在に至る変遷を交えながら新作画像を紹介していきます。私が手掛ける1点モノのカスタムヘッドの世界にご興味を持っていただければ幸いです。

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